小野地区は地域づくり活動の先進地でもあります。 令和4年4月1日に改定した小野の将来を見据えた計画「ONOプロジェクト」の100%実現に向けて、 自主的、多角的な地域活動に取り組んでいます。 <PDFのダウンロード> 令和3年11月4日地域おこし協力隊着任! 11月4日付で地域おこし協力隊として着任した梅澤 脩(うめざわ おさむ)です!小野地区をメインに地域活性化に向けてどんどん活動していければと思っています。出身は東京都大田区で、宇部市に来る前は横浜市港北区に住んでいました。1社目の会社が山口県の企業ということで柳井市で1年間暮らしていたことがあり、そこで山口県の緑豊かな自然と青い海に魅了されたのが移住のきっかけです。東京に戻ってしばらく都会の生活を送っていましたが、山口県が好きすぎてテレビで山口県の特集などが出ると必ず追って見ていました笑 漠然と移住したい想いを思い出しつつ生活をしてやってきてしまったのがコロナです。この時には2社目に転職をしていてコロナの煽りを受けて、務めていた会社が事実上解体となり解雇となりました。これをチャンスだと思い、まだ行ったことのなかった宇部市の協力隊に応募しました。自然豊かな小野地区の魅力をこの3年間で発信して、その姿を国内外に伝えていける仕事がしたいと考えています。その為には地域の皆様とコミュニケーションを図りながらお力添えして頂ければと思っています。よそから来た僕の意見や地域に住まう皆様の意見を交換してより良いものを造り上げて地域活性化を目指しましょう! 1.旧小野中学校施設の利活用(竹LABO) 平成28年11月、小野地区から宇部市に「旧小野中学校利活用に関する提言書」が提出され、地域で利活用についての検討が始まり、平成29年9月には旧小野中学校施設の利活用を考える任意団体「小野元気プロジェクト」が発足しました。それまでは、小野に伝わる伝統文化である「和紙づくり」の拠点として使用されるだけでしたが、地域で検討を重ねた結果、平成30年12月に地元産野菜の加工場としての活用が開始されました。また、令和元年8月には旧小野中学校施設を使用した初のイベント「おの!こどもパラダイス」がおの元気プロジェクト主催で開催され、約500人の来場者を集めました。そして、令和元年9月、小野元気プロジェクト臨時総会において竹の利活用を推進する事業者「エシカルバンブー(株)」の施設使用と施設の総合的な管理が承認されるとともに、竹の利活用を総合的に推進する「竹LABO」が施設内に併設されました。現在は、地域、エシカルバンブー(株)、行政が三位一体となり、様々なアイデアを出し合いながら旧野中学校施設の利活用に取り組んでいます。 2.和紙づくり文化の伝承と情報発信 小野地区には古くから「和紙づくり」の伝統文化が地域に引き継がれています。小野中学校では卒業証書を「手づくり和紙」で作成していましたが、平成28年3月をもって学校が閉校となり、その伝統も途絶えてしまいました。引き継がれてきた和紙づくりの唯一の機会も無くなり、小野地区内では和紙づくり文化の伝承を危ぶむ声もあがり始めました。そのため、地域全体で和紙づくりを継承していこうとう機運が盛り上がり、様々な取組が平成29年度から始まりました。このような状況の中、平成31年3月にノーベル賞を受賞された京都大学の本庶佑特別教授に贈られる宇部市民栄誉賞の賞状を小野和紙で制作する機会に恵まれ、各方面から注目を集めた事により、小野地区内での和紙づくりに向けた機運が一気に高まりました。現在は旧小野中学校施設を拠点として前向きに活動を進めており、小野和紙で作った造花やピアスなどの商品開発も進めながら、コミュニティビジネス化へ向けた取り組みも始まっています。 3.人口減少対策プロジェクトチーム「スイートホームおの」 平成30年7月に開催された小野地区振興対策委員会の会議で、人口減少対策に本腰を入れて取り組まないと小野の将来が危ういとの意見があり、対策委内にプロジェクトの設置が決定されました。地区内の幅広い年齢層から、前向きに移住推進の取り組みが見込める地区住民約10人を目安に人選。また、宇部フロンティア大学から伊藤一統教授を招聘して、令和元年10月小野地区人口減少対プロジェクトチーム「スイートホームおの」が発足しました。発足以降は前向きに検討を重ね、以下の事項が決定され、地域全体で取り組みを始めています。 (1)子育て世代をターゲットにする(2)特認校制度も含め、小野小学校の魅力を発信(3)まず小野ファンをつくる(4)移住希望者のニーズに合った情報を発信する(5)Facebook、ブログ等インターネットを活用して情報発信を行う 4.遠隔健康相談の実証実験を始めました。 中山間地域では、過疎化が進みお医者さんがいなくなり、十分な医療を受けることができない地域もあります。このような問題を解決する方法として、山口県・山口大学・山口大学医学部附属病院 脳神経外科・クオリアシステムズが連携し、医療過疎地にお住いの方が簡単に医療相談を受けられる遠隔通信システムの構築に向けた開発を行っています。小野小学校へ特認校制度を利用してお子さんを通わせている、山口大学医学部付属病院 脳神経外科 貞廣助教授のご提案により、令和6年1月より小野地区でこのシステムの実証実験を行うこととなりました。小野ふれあいセンターと山口大学医学部付属病院内の貞廣教授をインターネットで繋ぎ、世間話をしながら気軽に相談できるものです。また、遠方にお住いのご家族の方もリアルタイムで参加できます。 5.空き家の有効活用と移住の促進 <PDFのダウンロード> 空き家に関しては、小野地区のみではなく全国的な問題となっています。問題の1つとしては、いざ空き家を賃貸や売買しようとしても、長い間手入れをしていない家は荒廃して思うようにならないことです。このような問題を解決するためには、前もって、自分が所有・管理している家の将来について考えなければなりません。この参考になればと、「空き家ガイドブック」を令和6年2月の発行しました。この「空き家ガイドブック」は、山口大学国際総合科学部の4名の学生(小野美月さん・加藤望さん・川添愛美さん・児玉恵さん)と小野地区の住民が協力して作成し、宇部市役所のいろいろな部署に監修していただき完成しました。今後は、この「空き家ガイドブック」を活用し、空き家の有効活用を進め小野地区への移住の促進に繋げていきたいと考えています。 6.おのスイーツプロジェクト 若者(特に女性)に向けた小野のPRを目指して、小野で飲食業を営む4店舗がそれぞれにスイーツの開発に取り組んでいます。小野で採れた季節の新鮮な果物や野菜を材料に、見た目も味も最高の一品です。商品を入れる赤い紙袋の中には小野の紹介チラシ等が同封されており、地域のPRにも一役かっています。市内の香川高校や宇部高専、山口大学と連携して生徒や学生たちに販売に協力してもらっています。協力店舗:サルワーレ、すいちゃんちの酵素パン、ガルデン・ラ・ヴァンヴェール、tumugu(お休み中)